卵巣がんの化学療法における標準療法の豆知識

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卵巣がんの化学療法における標準療法の豆知識


度も立派に乗り越えてみせるぞ。朝の来ない夜はないのだから。吉川英治


表と裏。言葉には深い意味が潜んでいます。

今日も、卵巣がんの化学療法における標準療法について調べていますので、ランダムですが、お伝えしてまいります。


タキソールは、細胞分裂時にできる紡錘糸の形成を阻害します。卵巣がんに対する奏効率は38%で、タキサン系抗がん剤であるタキソールやタキソテールと併用するのが標準治療となっています。

TC療法が卵巣がんの化学療法における標準療法となっています▼上皮性の卵巣がんに効果の高いそのTC療法ですが、上皮性の卵巣がんであっても明細胞腺がん、粘液性腺がんの奏効率は2割を切っています。パラプラチン(一般名カルボプラチン)使用に健康保険が適用されているのは、卵巣がん、子宮頸がん、頭頸部がん、肺がん、睾丸腫瘍、悪性リンパ腫です。

卵巣がんのうち80%は上皮性のがんです▼上皮性の卵巣がんには、タキソール・パラプラチンを併用し3週ごとに投与するTC療法が効き、70%程度の高い奏効率(腫瘍が1/2に縮小となった状態が4週間以上続く人の割合)が報告されています。抗がん剤の併用使用によって効果と安全性を高められるようになっており、今後の研究によってその割合を高くできる可能性があります。

進行卵巣がんの化学療法に関して、日本で実施された最新の臨床試験結果によると、現在の卵巣がん標準療法に比べ、タキソールの毎週投与法(パラプラチンの投与方法は標準療法のままで、タキソールの1回の量を減らす)の方が、がんが悪化せずに生存する期間(無増悪生存期間)が約10ヶ月も伸びたという結果が出ています▼このように将来、効果的な療法が判明して標準療法が変わる可能性もあります。タキソール(一般名パクリタキセル)使用に健康保険が適用されているのは、卵巣がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がんです▼ちなみに、タキソールはイチイの樹皮から見つかった成分です。


卵巣がんの化学療法における標準療法に関連する新聞社発のニュース記事をご紹介いたします。では早速本日のピックアップです。


ジフテリア菌に由来する特異なたんぱく質「クリム197」を使った新薬の研究を進めている福岡大医学部の宮本新吾准教授(50)(産婦人科学)と大阪大微生物病研究所の目加田英輔教授(55)(細胞生物学)らのグループが12月から、卵巣がん患者を対象に臨床治験に乗り出す。
 宮本准教授らによると、クリム197は、発熱やのどの痛みなどを発症するジフテリア菌が分泌する毒素の変異体。毒性を発揮する部位が変異しているため毒性はなく、卵巣がんの増殖を抑制する働きがある。
 グループはこれまでに患者の腫瘍(しゅよう)から採取、培養した細胞を植え付けたマウスにクリム197を投与し、顕著な効果を実証。サルを使った実験でも安全性を確認した。
 治験の対象になるのは、既存の治療や治療薬では症状の改善が難しくなった患者。12人以上にクリム197を投与し、臓器の機能、腹水の量などをチェックしながら、安全性を確認。その後、有効性も調べる。
 グループは「新薬として患者に提供できるのは順調に行けば5年程度かかる」としている。
 クリム197は乳がんや胃がんなどのがん細胞の増殖を抑制することも分かっており、幅広いがん治療への応用が期待されている。[読売新聞社 2007年11月23日(金)]




卵巣がんの化学療法における標準療法についての他のサイト情報です。

卵巣癌、卵巣がん抗癌剤治療
我が国では、奏効率が抗癌剤治療における、治療効果の、判定指標とされてきました。奏 ... 夜間に投与する治療法がある。化学療法のレジメンは変えずに投与時間帯のみを夜間 ... ★ 欧米での卵巣がん(標準)治療薬を使う 日本では未承認薬 ↓ ... 卵巣がん 腹水 愛知
yeti.kuronowish.com/chiryou/index.html

乳がんの予防のうそ本当
乳がんの自己検診って!?


卵巣がんの化学療法における標準療法に関する興味は、まだまだ続きます。ネットサーフィンをしていると情報はそれこそ湯水のように押し寄せてきますから。また、何か新しい情報があればお伝えしていきます。


最後に、日本婦人科腫瘍学会認定の専門医をご紹介して終わりにいたします。

日本婦人科腫瘍学会認定の専門医(09年1月24日現在)
■神奈川県
綾瀬厚生病院 篠塚 孝男 暫定指導医
育愛会 杉下  匡 暫定指導医
太田総合病院 西井  寛 婦人科腫瘍専門医
神奈川県立がんセンター 小野瀬 亮 婦人科腫瘍専門医
神奈川県立がんセンター 加藤 久盛 婦人科腫瘍専門医
神奈川県立がんセンター 中山 裕樹 婦人科腫瘍専門医
神奈川県予防医学協会 蔵本 博行 婦人科腫瘍専門医
北里大学 角田 新平 婦人科腫瘍専門医
済生会横浜市東部病院 渡辺 豊治 婦人科腫瘍専門医
鷺沼産婦人科医院 荻野 雅弘 暫定指導医
社会保険相模野病院婦人科腫瘍センター 上坊 敏子 婦人科腫瘍専門医
湘南鎌倉総合病院 井上 裕美 暫定指導医
昭和大学藤が丘病院 横山 和彦 婦人科腫瘍専門医
昭和大学横浜市北部病院 小川 公一 婦人科腫瘍専門医
新川崎こびきウイメンズクリニック 木挽 貢慈 暫定指導医
聖マリアンナ医科大学 木口 一成 婦人科腫瘍専門医
聖マリアンナ医科大学 小林 陽一 婦人科腫瘍専門医
聖マリアンナ医科大学 鈴木  直 婦人科腫瘍専門医
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 林  和彦 暫定指導医
東海大学 平澤  猛 婦人科腫瘍専門医
東海大学 三上 幹男 婦人科腫瘍専門医
東海大学 村松 俊成 婦人科腫瘍専門医
東海大学大磯病院 村上  優 婦人科腫瘍専門医
日本医科大学武蔵小杉病院 土居 大祐 婦人科腫瘍専門医
藤沢順天医院藤沢総合健診センター 宮本  壮 婦人科腫瘍専門医
横浜市立市民病院 茂田 博行 暫定指導医
横浜市立大学 佐治 晴哉 婦人科腫瘍専門医
横浜市立大学 平原 史樹 婦人科腫瘍専門医
横浜市立大学 宮城 悦子 婦人科腫瘍専門医
横浜労災病院 杉浦  賢 婦人科腫瘍専門医

2009年3月14日|

カテゴリー:卵巣がん